橘今の定員は180人。子どもたちが元気で活発に遊んでいる保育園です。子どもも職員も笑顔がいっぱい。課題はみんなで解決して、楽しくやっていきましょう!
今すぐのあなたじゃなくて、
10年先のあなたを見ています。
子どもの成長に立ち会えるのが保育士という仕事の喜びなんですが、実はそれ以上に、若い保育士の成長を間近で見られるのも大きな喜びなんです。私も21年目ですから、ついついそういう目線になってしまうのかもしれません。
自分の若い頃も同じだったと思うんですけど、とにかくガムシャラで走り回る。その時その時で一生懸命だから、ついついムリもしちゃうんですね。周りもなかなか見えていない。分からないこともたくさんある。失敗だってあるでしょう。それが経験を積み重ねていくうちに、だんだんと分かるようになる。後から後から見えるようになってくる。できるようになってくるんです。子どもたちを通して自分自身が成長し続けることができるのではないかという思いで過ごしています。
世の中に完璧な保育士なんて存在しません。日々の保育で悩みながら、つまづきながら、少しずつでも成長していけばいいんです。私自身も、人前で歌うことやピアノは苦手でした。「それがなんで保育士に?」という声も聞こえてきそうですが、なんとかなるものなんですね。壁は、次々やって来るけど、あ、ちょっと乗り越えたかなと思えるときが来るものです。
とは言いつつも、保育の現場ではいろいろと悩んだりしたものですが、あるときある人に「今すぐのあなたじゃなくて、10年先のあなたを見てるのよ」と言われ、肩の力がすっと抜けて、楽になったのを思い出します。あのときの言葉は、若かった私を本当に強く支えてくれました。若い保育士たちにも、同じ言葉をかけてあげたいと思いますね。
だから、今できないことがあっても大丈夫。できることをやっていけばいいんです。深刻にならず、一人で課題をかかえ込まず、アバウトなところも自分につくればいい。何かあったら、同僚や先輩にヘルプを求めればいいんです。
私も気づいたところはアドバイスしたりしますが、強要はしません。言われて落ち込んだりすることもあるかと思うけど、いつかどこかで役に立つことがあるかもしれませんよ。