社会福祉法人橘福祉会 橘今保育園
園長 岡村幸代
子どもたちの笑顔を大切にした保育
2022年4月より園長を務めさせて頂いて おります。どうぞよろしくお願いします。
橘今保育園の朝は、緑豊かな園庭のさんぽから始まります。友達や先生たちと歩きながら、子どもたちは自然に、「せんせい、あの雲見て!」「オクラの花が咲いとる!」と植物の変化に気付いたり、「何の虫かなあ?」と身近な生き物を発見したりします。毎朝、見たり触ったり聞いたりして体全体で自然や友達と関わり、子ども自身の言葉で、「面白いなあ!」「どうしてかな?」と気持ちを伝えあうなかで、一人ひとりの心の動きがクラス全体に伝わっていくのが分かります。
さんぽの後は、園庭でなわとびやリレー、ボールを使った遊びなどで楽しんで体を動かします。昨日より出来るようになったことが嬉しくて「せんせい、見とってなー」と頑張る姿を見せてくれ、一生懸命走っている友達を「がんばれーっ!!」と応援します。特に縄跳びは子どもたちも職員も日々粘り強く取り組んでいて、年長児は大迫力のなわとびリレーを走り切り、一回りも二回りも大きく成長していきます。縄跳びの後に、園の畑で採れたスイカやキュウリ、トマト、大根、はっさくやビワをみんなで頂くこともよくあります。そのときの、子どもたちのとびきりの笑顔!は世界一です。
室内では、絵を描いたり歌を歌ったり、木工をして、園での体験を表現したり、友達とブロックやカルタなどを使って自由に遊んだりして過ごし、落ち着いた時間が流れます。生活習慣についても、食事、排泄や着脱など、子ども達 が達成感を持てるよう日々取り組んでおり、職員一同努力を続けております。
保育園には年齢の違う子どもたちが大勢おり、普段の園生活や行事を通じて、異年齢の交流を深めることが出来るのも保育園ならではです。当園では、花壇のパンジーやあじさいなどの彩り豊かな花々を使った四季の「お花屋さんごっこ」、秋の「いもほりとたちばな鍋」では、大きい年齢の子どもが小さいお友達に優しくする姿や、小さいお友達がお兄さんお姉さんのすることをよく見て覚えていて、同じようにしようとする姿がよく見られます。そのような姿はとても微笑ましいですし、人と関わる力が育っていることを感じます。
子どもたちは、皆元気で食欲旺盛でよく笑い、休まずに登園してくれるので、保護者の皆様への感謝とともに本当に嬉しく思っています。子どもが感じる、体を動かす楽しさや、自然の不思議への気付き、出来るようになったことへの感動、友達と接する喜びなど、子どもが十分に気持ちを表現でき職員がそれをしっかりと受け止めることや、自然への感謝の気持ちが生まれていくことを、日々の保育で大切にしています。
橘今保育園では、一人ひとりの子どもと保護者の皆様、地域の皆様とともに、自然豊かな環境の中で「子どもたちの笑顔を大切にした保育」を実現していきたいと思っています。ご理解頂きますようお願いいたします。
岡村 幸代(おかむらさちよ)