岡山市は今日も小雨が降っており、各クラスとも室内での遊びがメインとなりました。
この度は、お部屋の中で絵の制作に取り組む様子が多くみられました。
ここでよく誤解されることを書いておきます。
人によっては幼稚園や保育園では「お絵かき」という物言いをされる方がいます。これはあくまでも何の意図もなく絵を描く行為を指します。
幼稚園や保育園では、絵を描くにあたっては、まず保育者のねらいがあり、子どもが想像力をもって制作していくことができるよう様々な働きかけがなされるのです。この点でお絵かきと絵の制作とは明らかに概念が違うことをまずお伝えしたいのです。
では、何故絵の制作を幼稚園や保育園で取り上げる必要があるのでしょうか。
それは様々な見解がありますが、一つは感じたことを表現する楽しみを子どもたちが感じることがあげられます。「こう描くんだよ」「ああ描くんだよ」と指導的になりすぎると、子どもは絵が嫌いになってしまう可能性が生じてしまいます。
幼児期においては、絵に親しむことが大切なのであって、きれいに描くことが目的になってはいけないのです。下手や上手いというのは、あくまでも大人の発想です。
保育者が子どもとともに絵を描き上げていく活動は特殊かもしれません。ドラマといえるでしょう。絵画という作品ではなく、あくまでもその場でしかかけない感動を子どもとともに共有し、体験していくことで、創造力を高め、絵を描くことってこんなに楽しいんだと子どもがわくわくすることがとっても大切なことなのです。
保育者としての喜びは、子どもが思いもよらない発想を表現するとき、大人が忘れてしまいかけている想像力の高さに出会い驚かされる瞬間でしょう。
ブログ担当者
一部作品を掲示します。
デカルコマニー
デカルコマニー(合わせ絵)とは、画用紙などに絵の具を塗りつけ、それを2つ折りにすることで偶然できた色を楽しむ絵画技法のことです。
本日の保育実践を紹介します。
どうぞご覧ください。
絵を描いて遊ぶ。
ちょうちょ(ペープサート)のお友だちが「みんなと一緒に遊びたいな」とやってきました。
タンポ筆にちょうちょを貼ってあげ、そのタンポ筆を持って白い画用紙に「トントントン」と模様をつけて遊びました。
まだひとりでは動かしにくいお友だちも保育士と一緒に持ったり、「ちょうちょ」の歌にあわせて一緒にトントンと手を動かして遊びました。
以前よりみんな少しずつ絵の具やタンポ筆に慣れてきたようです。
もも年少(0歳児クラス)
筆を使って線遊びをしました。
子どもたちの大好きなちょうちょやてんとう虫のペープサートが出てくると、「あ!てんとう虫」「ちょうちょ」と指をさして嬉しそうな子どもたち。筆を使ってちょうちょやてんとう虫と散歩に出かけました。
思い思いに筆を動かして楽しむことができました。
もも年長(1歳児クラス)
椅子取りゲームをしました。
ピアノの音をよく聞いて歩いたり、止まったり、模倣したりとしっかり身体を動かすことができていました。
また、座る合図が聞こえると急いで空いている椅子を探して座りに行ったり、「あいてるよ!」と教えてあげる子どもの姿も見られ、保育者や友だちとしっかり関わりながら楽しんで遊ぶことができました。
れもん(2歳児クラス)
遊戯室でフープとりをして遊びました。
今回はフープの中に二人しか入れないというルールで行いました。
ピアノのリズムに合わせて歩くスピードを変えたり動物になりきったり、「♪ドンドンッ」とピアノが鳴ると急いでフープの中に入ることができました。
どの子どももしっかりピアノの音を聞き、楽しく遊ぶことができました。
みかん(3歳児クラス)
昨日制作したデカルコマニーの絵にクレパスで続きを描き足していきました。
デカルコマニーでできた模様を見て、「カメに見える!」「チョウチョみたいだな!」「カタツムリみたい!」と子どもたち。顔や手足、羽の模様、さらには花びらなども工夫して思い思いに描いていました。
ゆり(4歳児クラス)
あじさい組に「ふしぎなたね」と書かれた封筒が届きました。
「どんな種なんだろう?」とワクワクしながら中を覗いてみると、空っぽ!!
「どんな種が入っていたのかな?」とみんなで考えてみると、「にじいろの種!」「しましま模様の種!」「ギザギザの形だったんじゃないかな。」など、答えがたくさん返ってきました。
そこで、今日はみんなで自分だけの不思議な種を作ることにしました。
形や色、大きさなどを工夫しながら、面白い種がたくさんできました。
この種からどんなものが出てくるのか、明日みんなで考えてみる予定です。
あじさい(5歳児クラス)